2024年5月18日(土)に弊社所有のプレス機2台の搬出作業を行いました。
2台とも200トン級のプレス機で、厚い鋼鈑でも打ち抜き加工ができる機械ですが、NC加工機の台頭等が要因で出番が少なくなり、ここ数年稼働していませんでした。
解体にご協力いただいた重量屋さんも、「どれくらいの重量があるか想定が付かない。」と搬出作業に若干の不安がありましたが、事前の解体作業とクレーンでの吊上げ、搬出すべてがスムーズに進み、2時間程度の作業で全作業が完了しました。
本機械は、地元九条の機械屋さんが開発から製造・設置までを行っていたそうで、当該機械屋さんの廃業後は、自社で不具合があるたびに治具を入れるなどの工夫を行い使用をしていました。加工機の周りには、当時の職人さんが使用していたであろう数々の治具が所狭しと並べられており、当時の職人さんがどのような作業をしていたのか、手に取るように感じることができました。
数十年前全盛を迎えていたであろう加工機が役目を終える姿を見ると少し寂しく感じますが、新しくできるスペースや機械を用いて、「新しい価値」を定義し、お客様へ価値提供できるようにならなければならないと改めて感じた土曜日でした。