企業情報

ご挨拶

かね五製作所は、戦後間もない1950年代に創業しました。
創業当初は、ポンチングマシンを用いたワッシャー（座金）を中心とした鉄板の抜き加工を行っておりましたが、
お取引先の皆様からのご用命とご助力をいただきながら、会社として対応可能な「加工の幅」と「加工の質」を実直に磨いてまいりました。

　新たな工作機械の導入や社員の雇用・教育を60年以上行い続けた結果、厚さ0.1mm以上、材料はSS400をはじめとする鉄・特殊鋼はもちろんステンレス・アルミニウム・銅・真鍮といった非鉄金属のほぼすべての種類の金属に対して精密加工が可能なまでに技術を磨くに至りました。
　一方で、機械を用いた精密加工が主流になりつつある中でも、ポンチングプレス機を用いた座金といった昔ながらの製品に対する需要はなくなったわけではありません。
　かね五製作所はそのようなお客様の御声に耳を傾け、プレス機を取り扱う技術者の雇用と機械の整備を徹底した結果、今なおプレス機を用いた加工が可能な数少ない会社としても知られています。

　町工場を取り巻く環境は厳しい状況が続いています。
　2000年代から海外への製造拠点の移転が進み、日本の製造業は大量生産型から少量多品種生産へ大きく舵を切りました。
　しかし、世界情勢の不安定化による原材料費の高騰や中小零細企業特有の事業継承問題、更に新型コロナウイルス感染拡大といった様々な課題が重なって降り注いだ結果、ここ数年で多くの日本の町工場が廃業に追い込まれました。
　更に、SDGsといった「人・地球にやさしい持続可能な社会への発展」が社会全体に求められる今、先進国の1町工場としてどのような姿で何をバリューとして世の中に貢献するのか問われています。
　かね五製作所は、これまでと変わらず実直にお客様と向き合いながら、時代に求められる「先進国のあるべき町工場像」を描きながら事業を営んでまいります。

　最後に、かね五製作所が製造する商品は、機械構成部品、鉄道をはじめとするモビリティ向けパーツ、スタンションをはじめとする建築用・空調設備用資材といった社会基盤を支える「なくてはならないもの」ばかりです。
　これからも九条・大阪・日本を支える足元企業としての誇りをもって、「製造業の皆さんが抱える問題を共に解決するパートナー」として日々邁進してまいります。

会社概要